俳優の高知東生さん初の小説集『土竜』は、昭和の高知を舞台として、さまざまな眼差しと声が交錯する中に、竜二という青年の孤影を浮かび上がらせます。薬物に限らず、依存症は罹ったが最後、その後の人生はどこまでも回復の途上にあると言います。その道の上で高知さんが掘り起こし、磨き上げたこれらの物語は、多くの共感を呼び、さまざまな人々に勇気を与えるのではないでしょうか。日本初のリカバリー・カルチャー小説の爆誕です。 2023.2.2.収録 高知東生『土竜』(2023.1)光文社 https://www.kobunsha.